「まずい! もう一杯!」の名ゼリフで、健康食品の人気商品として一気に知名度をあげた青汁ですが、その元となる野菜の栄養は、人々の生活と隣り合わせといっても過言ではありません。健康維持に欠かせないものとして、長きにわたって研究が重ねられてきた、歴史の深い健康食品です。

医学書にも書かれた青汁

青汁には、実は1000年を超える歴史があります。
平安時代に作られた日本最古の医学書といわれる神仙桑抹茶ゴールド ニキビ「医心方(いしんぼう)」に、野菜の搾り汁についての記載が残っています。青汁の元祖ともいえるこの搾り汁は、健康によい飲み物として、庶民・貴族などの身分問わず人々に親しまれたものだったようです。

栄養不足の時代に……

歴史の古い青汁が再び注目を浴びたのは、戦後まもなくのことです。
戦中戦後の食糧難の中、栄養不足の解決策として研究され登場したのが「ケールを絞った青汁」でした。ただし、当時は主に九州で広まったのみで、全国的には野草を絞ったものが多く作られていたようです。

メディアの影響で一気に全国へ

そんな「ケール青汁」が、全国規模での大注目を浴びることとなったのは、1990年代のバラエティ番組です。青汁独特の強い苦みから、罰ゲームの手段として使われたのがきっかけでした。
これと時期をほぼ同じくして、九州限定で放送されていたキューサイのCMから飛び出した「まずい! もう一杯!」の名言を伴って全国へと広がり、そのインパクトの強さで一気に知名度を上げていきました。
ちなみに、この「まずい! もう一杯!」のセリフは台本ではなく、出演した俳優・八名信夫氏による、本音の感想から飛び出したアドリブだったとのことです。

健康食品ブームにのって

昨今は健康食品ブームで、サプリメントや栄養剤などさまざまな商品が研究開発・販売されていますが、青汁はその代表格として最前線を走り続けています。
青汁ブームの火付け役となった緑黄色野菜「ケール」は今でも健在ですが、2000年代に入る頃には「大麦若葉」「アシタバ」「クマザサ」といった、今では定番となった野菜のほか、沖縄育ちの栄養価が高い野菜を取り入れたものなど、多様な青汁が作られるようになりました。
さらに、個人の環境や生活スタイル・用途に合わせて、錠剤タイプやゼリータイプなど、粉末以外の青汁も開発されています。

子どもからお年寄りまで幅広く

一般的に知れ渡ったばかりの頃には、苦い・まずいイメージが大きかった青汁ですが、最近ではいろいろな製法や加工の仕方・原料による味の組み合わせなどで、飲みにくいイメージが薄れつつあります。
そんな歴史とともに、現在、青汁が私たちにとって欠かせない健康食品として強く根付いたことは、間違いでしょう。

花粉症予防は青汁で

花粉症は、全国で25%にも上る人が発症していると言われています。
特にスギ花粉症に悩まされている人は多く、日本人にとって最も身近なアレルギーと言っても過言ではないでしょう。
青汁は、そんな花粉症の予防に効果ありとされ、そういう観点から愛用している人も少なくありません。

青汁が花粉症にきくのはなぜ?

まず花粉症のメカニズムについてですが、鼻や口から侵入した花粉(アレルゲン)が、体内で「これは異物」→「排除しなければならないもの」と判断され、それがクシャミや鼻水などの症状となって排出されます。
「青汁が花粉症予防にいい」と言われるのは、青汁の中でも原料としてよく使われる野菜「ケール」に、このアレルギー症状を抑える効果があることから来ています。
ですから、どの青汁でもいいというわけではなく、ケールが多く含まれた青汁に、その効果が期待できるのです。
また、食物繊維で腸内環境を整えることでも、アレルギー症状を軽減することができます。そういった成分が含まれる青汁もオススメです。

花粉症に最適な青汁商品は?

【本搾り青汁】(ファンケル)
ケール100%でできた青汁です。
「ケール=苦い」のイメージが強いですが、この青汁のケールは育て方や加工の方法にこだわりがあり、飲みやすい味のケール青汁としてつくられています。
栄養価にも注目し、ミネラル農法といわれる、ケールを育てるのに最適な土壌を整えることで、カルシウムなどのミネラル成分が普通のケールよりも多く含まれています。

【ケール粉末100%青汁】(山本漢方製薬)
こちらも商品名のとおりケール100%の青汁です。
ケールをそのまま乾燥し殺菌の上、微粉末加工された100%の純粉末で、ケール独特の匂いや味のクセが少なめの青汁です。
このメーカーでは、使用する原料の農薬検査もしっかり行っているとのことで、食への安全にも配慮がされています。

【やわたのおいしい青汁】(八幡物産株式会社)
8つの有機栽培野菜からできている青汁です。
一番多く含まれている原料は「大麦若葉」ですが、食物繊維の多い「桑の葉」「ケール」、ポリフェノールが多い「ギダチアロエ」といった、アレルギー抑制や整腸作用によい成分も含まれています。

いつ頃から飲むのがいい?

花粉症の症状が出ている期間はもちろんですが、できれば年間を通して飲み続けるのがオススメです。続けることで体質改善が図られ、花粉の時期到来前に体の準備が整っていれば、その効果はバツグンのはずです。

予防もかねて青汁を

花粉症は、特定の人だけがなるものではなく、誰でも発症する可能性があるものです。
「去年までは大丈夫だったのに、今年になったら急に発症してしまった……これはつらい」という方もきっといらっしゃるでしょう。
青汁そのものが飲んで損のない健康食品ですから、日頃の栄養補助目的のついでに花粉症予防や症状の軽減もかねて、という飲み方もいいのではないでしょうか。